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レイフェルおじさんとわたし

2011.02.25【 レイフェルおじさんとわたし

  目をあけると、涙が耳にはいりこみそうになっているところだった。 いまは真夜中だろうか? 見知らぬ天井を眺め、ここがオクラホマの家じゃないとやっと気づく。そういえば、波の音がずっとやまないのが不思議だったのに、わたしはいつの間にかそれに慣れてしまったみたい。 日に焼けた肌がほてり、なんだか風邪をひいたときみたいにぼうっとした。けっして眠るもんかと思ってたのに、やっぱり眠ってたということは、オトナの...全文を読む

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Ⅳ 『Q.V.Q.』 (8)

2011.02.18【 Ⅳ 『Q.V.Q.』

  おじさんは口の前に指をたてた。それから一階を示して、声をだすなという仕種をした。あたしはしかと頷いて、その顔をじっと見た。分厚いレンズの向こうにある瞳には、なにか途方もない宝物を見つけたときにひとが見せる純粋で、とても真剣なあの特別なひかりが宿っていた。でもね、おじさんはいっつもこうなの。パパが駐車場にとめたクルマを逆向きにしておいたり(あたしとおじさんは固唾をのんで様子を見守ったのに、パパは不...全文を読む

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Ⅳ 『Q.V.Q.』 (7)

2011.02.11【 Ⅳ 『Q.V.Q.』

 「……あのね、次回作はね」 あたしは鼻をすすりあげて、どうにか声が震えないように気をつけながら口にした。「岩波少年文庫にあるみたいな冒険物なの」「『トム・ソーヤの冒険』みたいな?」「ううん。どっちかっていうと、『ハックルベリー・フィンの冒険』のほう」 神くんは、ああ、とほとんど息だけで頷いた。その音を聞いて、もしかしたら彼も少しは緊張していたのかもしれないと感じた。でも、もうそんなことはどうでもよか...全文を読む

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Ⅳ 『Q.V.Q.』 (6)

2011.02.04【 Ⅳ 『Q.V.Q.』

  綾乃に聞いてた通りのこたえだというのに、用意してたからかい言葉が鎖骨あたりで立ち止まる。それをじっくりとおびき寄せようと、何かをきゅうに思い出したみたいに鳴き出したひぐらしの声に全身をあずけるように目を閉じた。この間は、さっきの沈黙よりいくらかやわらかく、だいぶ過ごしやすかった。ほんとは逆のほうが、よかったな。そう意識した瞬間、刺すような痛みが鼻の奥に襲いきた。自分の身体に裏切られた気がして、予...全文を読む

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Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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