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多分、夢のように 1

2012.02.24【 多分、夢のように

  あいつら、ほんとに出来上がっちまったのか……。 ガラス窓の向こうは粉糠雨、一本の傘に二つの人影が寄り添っている。俗に云う、相合傘だ。 たかが相合傘で出来上がったもないもんだが、彼等はちかごろ様子が違った。かれらとは、彼等。夢使いと、うちの学生アルバイト。ふたりとも男。ともに二十代、コンビニエンスストアのアルバイト店員。そしてそれを盗み見る俺は店長。という構図だが、さて。 俺はあいつらが出来上がった...全文を読む

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第三部「夢の花綵(はなづな)」連作

2012.02.23【 第三部「夢の花綵」連作

 『夢のように、おりてくるもの』第三部は趣を変えまして、連作でお届けいたします。(「多分、夢のように」から読んでいただくほうがよろしいかと思います。下のタイトルから1話目にリンクしています。またはこの次の頁、上下にある NEXT からも行けます)多分、夢のように 3話夢見ることさえ忘れはて 5話夢も見ない 8話夢でさえ、なくていい 5話視界樹の枝先を揺らす 10話 降りしきる花と見まがう夢 準備中...全文を読む

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階梯と車輪 30

2012.02.17【 第二部「階梯と車輪」

 「で、おまえさん、そのまんまあいつに居座られてるってわけか」 店長が小机に座り、タバコに火をつけて話しかけてきた。エプロンを外してロッカーを閉めて振り返り、なんとこたえようか往生した。すると、「そんな困った顔するなよ。俺は気にしないさ。俺の娘もな」「お嬢さんは、気になるんじゃないんですか。まだ小学生になったばかりだ」「ばーか、夢使いになるなんてけっこうな運命背負っちまったら、誰と彼が出来上がろうが...全文を読む

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階梯と車輪 29

2012.02.10【 第二部「階梯と車輪」

  起き抜けすぐに、おれ怪我してるのに、と彼が不貞腐れた顔をした。たしかにかなり無理をさせた。泣き声というよりはっきりと悲鳴を聞いた気がする。気がするでなく、あげさせた記憶がある。が、舐めときゃなおるといったくせにとこたえるのも馬鹿らしいし、よがったくせにというのも品がない。それに、わたしより若いくせにと返すのも癪だったので無視すると、今夜は寝かしませんからと意気揚々と耳もとで口にされた。「今夜は仕...全文を読む

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階梯と車輪 28

2012.02.03【 第二部「階梯と車輪」

  いつの間にか雨はやんでいた。この寝台(ベッド)で、雨音を聞かなかったと苦笑する。 ほんとうに、あなたひどい。 隣で眠る相手がさいごに呟いたことばがそれだった。言葉と裏腹にしごく満たされた顔をしている。そう、まるで「晏」をもたらされたような寝顔だ。 その顔、転んで擦り剥いた傷のある面(おもて)をわたしは暗がりでひとり眺めている。 この地でいちばん馨り高い香音をおろしたような気持ちがした。こうした比...全文を読む

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Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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