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視界樹の枝先を揺らす 2

2012.07.27【 視界樹の枝先を揺らす

  読み返してみたがどうにもまとまりがない。これを読む相手に己の言いたいことが伝わるだろうかと柄にもなく心配になるが他に書きようがないのだ。 夢使いとして語るとき常に相手が目の前にいる。その反応をうかがい、確かめながらはなす。だがこれはそういうわけにはいかない。そもそもこれを記すきっかけは己の妻にあるのだが本人はこれを読むことはない。 彼女は海外で仕事をしている。彼女などと書くといかにも白々しい。よ...全文を読む

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視界樹の枝先を揺らす 1

2012.07.20【 視界樹の枝先を揺らす

  何をどう話せば死者について語り得るのかを己は知らない。なにしろあの男が死んだことすらも随分後から知った。友人とも呼べない仲だった。せいぜい大学の先輩と後輩、その程度だ。 そうだ。大学のはなしをすればいい。まずは始まりの四月……。 長髪を靡かせて前をいく男が「夢使い」であるのは察していた。己(おれ)も夢使いだ。まだ正式に夢秤を手にしていたわけではなかったが、そのくらいのことはわかった。互いにそれは了...全文を読む

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夢でさえ、なくていい 5

2012.07.13【 夢でさえ、なくていい

  このひとは、このところようやく背骨のしたに指をくぐらせることを許してくれるようになった。ただ何も言わないで触れていたときは嫌がった。おれとこうなるまでは女性しか知らないひとだ。無理もないと思いながらも諦めきれず、おれの口に吐き出して弛緩しきったすきを狙ってまさぐった。すぐ怒鳴られた。顔を蹴られそうになったこともある。つまりおれは懲りずにくりかえした。 あるときとうとう我慢できずひとつになりたいと...全文を読む

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夢でさえ、なくていい 4

2012.07.06【 夢でさえ、なくていい

  デパートでなく、コンビニが好きだとあのひとはいつも口にしていた。好きなものを誰をも気にせず買えるからと。街には万屋(よろずや)というべきものしかなく、外商部という存在を当時のおれは知らなかった。そもそも百貨店という場所に行ったのでさえ、小学校にあがってからだ。 あるとき高校を中退したと話したこのひとは、何かを羞じ、それが酷く重大事のような顔をしていた。おれはまるで気にとめなかった。おれの生まれた...全文を読む

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磯崎愛

Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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