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彼と彼女と夏の夜

2012.09.28【 降りしきる花と見まがう夢

  出ていけって怒鳴られたから出てきた。今夜泊めて。妻に手をあげるなんて最低。別れるわ。 そう言った彼女の頬は白く綺麗なままに見えた。ところが、おれの恋人は茫然自失といった顔つきでその場に立ち尽くした。しかたなくおれが彼女の荷物をもって部屋へと招き入れた。彼女がサンダルを脱いでからも、このひとはあらぬほうを見ていた。  立ち働くことを少しも厭わないひとが動けないでいるのを見過ごせない。だが今は、離婚...全文を読む

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降りしきる花と見まがう夢(掌編数珠繋)

2012.09.23【 降りしきる花と見まがう夢

 降りしきる花と見まがう夢(掌編数珠繋)は、『夢のように、おりてくるもの』シリーズ第三部「夢の花綵(はなづな)」連作にある「視界樹の枝先を揺らす」の背景につらなる、小さな物語群です。(ややこしい説明ですみません 汗)2012年9月28日(金)より毎週金曜更新予定。順次リンクをはっていきますのでお楽しみいただければ幸いです。...全文を読む

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視界樹の枝先を揺らす 10

2012.09.21【 視界樹の枝先を揺らす

  いま海外のホテルの一室でこれをかいている。実をいえば毎晩少しずつ書き溜めてきた。あの日いつもの倍の荷物をみた瞬間、嫌な予感に血の気が引いた。あいつは何食わぬ顔で搭乗チケットとパスポートをさしだした。高いところは死んでも嫌だと言っておいたはずだと囁いたが無駄だった。あたしのために命くらい賭けてよと微笑まれた。そうまでせがまれて昨夜あれだけ睦み合ったあとに尻尾を巻いて逃げ出せるはずもない。 はじめて...全文を読む

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視界樹の枝先を揺らす 9

2012.09.14【 視界樹の枝先を揺らす

  己はいちばん大事なことを妻に言わなかった。そして言わなくていいことを口にした。まさかそれがあんなにあいつを縛り追いつめるものだとは考えもせず。 それだけならまだしも。 あいつにそんなにまで想われていたとは気づかなかった。己は家を出るための理由にすればいいと申し込んだ。周囲に文句は言わせない、己ならそれが出来ると。しばらく考えさせてほしいと言われたがそれから毎週押しかけた。嫌な顔をしなかったので家...全文を読む

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視界樹の枝先を揺らす 8

2012.09.07【 視界樹の枝先を揺らす

  ようやく立ちあがった己へときみは帽子がよく似合うねと微笑んだ。やけに悠長なものいいだった。わけがわからなかった。しかたなくはなしの流れを遡ってみることにした。 大戦前後の夢使いへの苛烈な差別、戦中の強制労働といったあれこれを爺はすすんで話すことはなかった。むろん常識の範囲では教えられた。だが当事者として語ったわけではない。容易に口に出せることでもなかっただろう。田舎には来ないと言ったが大学をはな...全文を読む

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磯崎愛

Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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