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夢うつつ夢うつつ 14

2013.02.22【 夢うつつ夢うつつ

  結果からいうと、おれは彼女の〈家〉の史料を一時預かりという形で根こそぎセンターへと引っ張った。契機となったのは、あなたの師匠の尽力だった。ふたりの交友はあのひとの歌の師宛ての手紙に記されていた。その息子が学者としてうちの大学に籍を置いていて、その手助けもあった。親族はあのひとへした冷酷な仕打ちを悔いていた。おれはそこを刺激した。交渉は有利に運んだ。 あなたはそのあたりのことを知らない。いや、知ろ...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 13

2013.02.15【 夢うつつ夢うつつ

  あなたがあの男に逢いに行ったことは気づいていた。あなたが眠っているあいだにクローゼットを開けた。バッグに札束が入っていた。気に入りの靴に雪を踏みしめた跡があった。おれは亭主の浮気を確かめる妻のような振る舞いを恥じはしなかった。それでもあなたがここに戻ってきた現実を素直によろこんでいた。みっともないほどに嬉しかった。あなたをこの腕に取り戻したのだと思えた。 あの明け方にあなたはおれに何かを言おうと...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 12

2013.02.08【 夢うつつ夢うつつ

  雪が舞っていた。 俺は金の入ったバッグを抱えて公園のベンチに腰をおろしていた。端末は家においてきた。書き置きも残していない。このまま俺が消えたら彼はどうするだろうと考えた。 いや、俺はもう何処へも行けない。 あの男と寝た。 数日前は泣いて拒み通したというのに、自分から誘った。好くしてやると囁かれ、俺はそのとおり狂ったように悦んだ。 相手が彼でなくとも、俺は楽しめるのだと知った。 信じられなかった...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 11

2013.02.01【 夢うつつ夢うつつ

  俺はきっと半日以上は眠ったはずだ。文字通り四肢がばらばらになるほど全身が痛かったはずが、だいぶ調子が戻っていた。さすがに起き上がると尻や腰に痛みが走るだけでなく股関節に亀裂が入るように軋んだが、出歩けないほどではない。 彼が仕事に行っているうちに出かけなければ。 昨日の彼は俺の看病にあけくれた。それでも謝らなかった。謝らないと俺の目を見て口にした。当然ながら、あの男が彼に何を言ったのか漏らすこと...全文を読む

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磯崎愛

Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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