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夢うつつ夢うつつ 23

2013.04.26【 夢うつつ夢うつつ

  胃の中のものをもどしたが少しも楽にならなかった。十二年もいっしょに暮した相手と別れることが受け入れがたいだけでなく、彼が何故こんなふうに俺を辱めるのかがわからなくて苦しいのだと頭では想像できた。ちゃんとはなしをしたかった。いや、向こうには話すことなどないという理屈はわからないわけではない。 否、……俺はまだ、事態をのみこめていない。まるで頭が働かない。そこに在るものと、無いものの意味を読み取れない...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 22

2013.04.19【 夢うつつ夢うつつ

  おれの腕のなかでしずかになったあなたの表情は隠されたまま見えなかった。このまま縊り殺してやりたいと考えるおれはたぶん、少しおかしくなっていた。あなたから離れるために、そう考えながらあなたに消えない傷をつけたいと願っている。それはおれの痕跡を残そうとするのに等しい。泣きたかった。何をしているのかワカラナイ。あなたがどんな顔で今、おれの腕のなかにおさまっているのか知りたかった。けれどおれはその覆いを...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 21

2013.04.12【 夢うつつ夢うつつ

  あなたの狼狽するさまをおれはきっと愉しんだ。気位の高いあなたがあの場でおれを罵ることはないとわかっていた。いや、違う。たぶんそんなこと自体、思いつかなかったにちがいない。 あなたはおれを信じきっていて、かつておれがあなたの「裏切り」に我を忘れて逆上したときよりもずっと迂闊で、それなのにおれよりもはるかに明敏に何がその場で交わされているのか悟ったようだった。今夜あなたを呼び出した依頼人は少々気難し...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 20

2013.04.05【 夢うつつ夢うつつ

  依頼人はこどものころの夢を、と願った。それなのに、せっかく彼が来ているのだから、あがないはすぐ隣でなくてもできると知っているよと微笑んで俺を帰そうとした。俺は夕飯後しばらくして病室へ戻った。もちろん彼も笑顔で送り出してくれた。 明け方、右手に香音をとらえた。それはしずかに、それでいて恐ろしいほどまっすぐにこの場を目指しておりてきた。息をひそめて爪弾く。それは若い果実を思わせる馨をまとい、思わぬほ...全文を読む

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Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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