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夢うつつ夢うつつ 補遺5

2013.07.26【 夢うつつ夢うつつ

  この距離と位置ならば母は何も見ていないと断言できた。ただし、あなたのその狼狽ぶりを前にしてはもう、誰であろうとおれたちふたりが何をしていたかは一目瞭然だろう。 母は微笑んであなたを見つめていた。おれはゆっくりと立ちあがった。「夏休みはお有りなの?」 あなたは、自由業なので特にそういうものは、と言葉を濁した。母はおれにちらと視線を投げてから続けた。「よかったら、うちに遊びにいらしてくださいな。なに...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 補遺4

2013.07.19【 夢うつつ夢うつつ

  ところが、おれの後ろについてきたのはあなたではなく、彼女のほうだった。あなたは母に捕まっていた。おれは助けにいこうかと、つまり割って入るべきかと考えていったん身を翻したが、あなたとよく似た黒い瞳に捕捉された。目を合わせると、「邪魔しちゃ悪いよ」 そう言いながらおれの横をすりぬけていった。おれはその場で頭をかいた。まったくもってそのとおりだ。 おれはお茶の用意をする彼女の横で冷蔵庫をあけた。先ほど...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 補遺3

2013.07.12【 夢うつつ夢うつつ

 「ただいま戻りました。昨夜はご心配をおかけして申し訳ありませんでした」 あなたは先ほどと変わらない穏やかな声で頭をさげた。その悠揚たる物腰にはおぼえがあった。あなたは本来、自分自身を頑ななまでにしっかりと持ったひとだった。 教授は呆然とした様子であなたの謝罪を受け止めて、そういう自身に気づいたらしく苦笑した。受け身にまわるとは想像していなかったのだろう。と同時に、おれにその驚愕を見つめられることも...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 補遺2

2013.07.05【 夢うつつ夢うつつ

  縺れあうようにしてドアを開けたおれたちを出迎えたのは、玄関の三和土いっぱいに並べられた靴たちだった。それを見た瞬間、おれたちふたりはぎょっとして離れた。体重のほとんどをおれに預けて寄りかかっていたあなたは、危うく弟子の赤い靴を踏みそうになっていた。 そしてあなたは完全に目が覚めた。 おれは、あなたの腕を掴んで外に出てしまおうかとも考えた。今ならまだ引き返せる。そう考えながらも、おれは昨日ホテルで...全文を読む

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Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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