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夢うつつ夢うつつ 補遺10

2013.08.30【 夢うつつ夢うつつ

  あなたのベッドだと、わけもなく狼狽えた。眠っているあなたに触れるのはどうしてか怖かった。付き合い始めのころがそうだったように、うっかり起こしてしまうような気がした。おれが寝返りを打つたびに目を覚ますあなた、あなたが欲しくてほしくて堪らないのにあなたが出かけるのを笑顔で送り出すじぶん――抱き合っているときはこれ以上なくじぶんたちは相性がいいと信じられるくせに、ふとしたときに何かを互いに犠牲にしてはい...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 補遺9

2013.08.23【 夢うつつ夢うつつ

  おれが間違っていた。というより、すっかり忘れていた。あなたは下手したら一日一食だけでも十二分に平気なのだと。ほんとうに何もかも忘れてばかり――いや、ちがう。忘れていたわけでなく、おれがあなたという恋人に過剰に期待しすぎなのだ。 そう考えて吹き出した。 それだけおれは、あなたが好きなのだと。あなたにおれを好きでいてほしいのだと。 まるで成長していない。 だが、それも悪くない気がした。 あなたの好きな...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 補遺8

2013.08.16【 夢うつつ夢うつつ

  しばらくして教授とあなたの弟子は連れだって帰り、いや、より正確にいうと、彼女を迎えにその恋人がきて、つまりあなたのおとうと弟子がやってきたのだが、まあそれは今、話すことではないかもしれない。あなたと彼の関係もまた、いずれ機会があれば語ることもあるだろう。ただ、あいかわらず驚くほど口数が少なく、それなのに妙に礼儀正しく畏まった様子で、あなたは彼に比べると随分と柔和で打ち解けやすく、女性的といっても...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 補遺7

2013.08.09【 夢うつつ夢うつつ

  細心の注意をはらい寝室の扉をしめた。 予想通り、教授が立っていた。そのまま書斎に案内した。ドアをあけて先に通し、後ろ手にしめる。 教授はすっかり空になったそこを眺めた。そして、あなたのために残した本の幾冊かを手に取った。おれは黙って煙草に火をつけた。灰皿はきれいだった。 教授はふと、ペーパーバックに目をとめた。あなたの好きな古典SFや冒険小説だった。あなたがこの家に引きこもっていた間、あなたはお...全文を読む

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夢うつつ夢うつつ 補遺6 

2013.08.02【 夢うつつ夢うつつ

  あなたは滅多なことでは人前で眠らないひとだった。もちろん気を張り詰めているのでみっともなく酔っ払うこともない。 母が妹の用足しに付き添い、姉と父が差し向かいで会話し、おれはあなたの弟子から話しを聞いていた。気づいたのはおれでなく、彼女のほうだった。 その視線の向こうに、今にもソファに倒れ臥しそうなあなたがいた。そういうあなたを教授が見守っていた。 おれは、それを見ただけで理解できた。何もかもをわ...全文を読む

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Author:磯崎愛
「おはなし」を食べて生きてます。たぶん(笑)。

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