唐草銀河

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コラボ「花うさぎ」『夢のように、おりてくるもの』 

 

春夢揺曳(はるのゆめただよひ) ※WEB未掲載短編冒頭


「土日に親水公園で開かれるアーモンド祭り、あれな、出店申し込みしといたんでお前らふたり、ソフトドリンクとアルコール、あと適当に売れそうなもん売ってこい。ほい、これチラシと参加要領」
 唐突な店長命令にふたりして顔を見合わせた。
「また町内会でいいカッコしたんですか。うちより近くのコンビニあるでしょ」
 となりで彼があからさまに拒否権を発動しそうな勢いだったが実は期待していた。するとチラシを受け取ったこちらの表情をよんだらしく小声で、参加したいんですかと聞いてきた。したいと言うのは気恥ずかしかった。仕事だからなと返すと、ヤル気満々だよこのひと、とため息まじりの呟きが落ちた。
「んじゃ、そういうことでよろしくな」
 任せて大丈夫と踏んだらしい店長が咥え煙草で事務所を出ようとしたその背に彼が投げつけた。
「まさか店長が来ないってことはないですよね」
「土曜、俺は娘との面会日だ。日曜は交代要員で行くさ。車出して台車運ぶの力仕事だろ、酔っ払いもいるから野郎に頼みたいんだよ。悪いが俺は腰痛持ちだ。荷物はお前らが運んでくれ」
 片手をふって出ていった。
 彼はチラシを指差して、これ意外にキツイ仕事ですよと古株らしい調子で言った。端正な眉が顰められているのを見た。ならば余計ふたりでしたほうがいい。けれど機嫌の悪そうな相手に口に出しづらく頷くだけにとどめた。
 なんとはなしに気まずかった。




続きは同人誌で!(例によって不穏な始まり方ですがご期待に添える内容と思います!)

コラボ「花うさぎ」『夢のように、おりてくるもの』 
(恋愛ファンタジー ※WEB未掲載の短編が入っています
「夢使い」を生業とする主人公と大学生、ふたりの関係を都会のコンビニを舞台に描いています。そこは視界樹が夢を育みひとにおろす「視界」と呼ばれる処。そのあがないの立会人である「夢使い」の友情と恋の物語。
夢のように、おりてくるもの表紙 10bunnnoiti
500円 ※サイト週一更新二周年記念価格(A5 92頁 オンデマンド本 2012/11/18)
イベント&委託販売と通販のご案内→http://karakusaginga.blog76.fc2.com/blog-entry-665.html



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